これまで幾度となく見てきた作品でも、時間をかけて観察していると、思わぬ発見や驚きがあります。
Rogier van der Weyden (and studio), The Lamentation of Christ, c. 1460 - 1464?, Mauritshuis |
油彩はそれまでの画材にくらべて細部まで詳細に描けるのが特徴ですが、その細かさは尋常ではありません。
厚い布地が折り重なっている所とか、刺繍の目がそろっている所とか、見どころがいっぱい。Jan Davidsz de Heem, Vase of Flowers, c.1670, Mauritsuhuis |
例えば上の作品でいえば、花瓶の光を反射している所です。
Detail: Jan Davidsz de Heem, Vase of Flowers, c.1670, Mauritsuhuis |
ガラスの花瓶に寄ってみると、アトリエの窓が映っているのが分かります。
白い雲が浮いていて、天気がよさそうです。
窓枠にはいくつか物が置いてあります。背の高い小瓶は油彩を描くときに使うリンシードオイルを入れているものだと思います。
この作品でも反射している所を丹念に見ていくと、壺の注ぎ口の金具の所に…
Detail: Clara Peeters, Still Life with Cheeses, Almonds and Pretzels, c.1615 |
この作品を描いた女性画家クラーラの顔が見つかります。
気になった作品をじっくりを眺めているとより作品を愉しめる、新たな発見があるかもしれません。
Plein 29
2511 CS Den Haaf
https://www.mauritshuis.nl/en/
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