細部の秘密

2021年8月16日月曜日

デン・ハーグ マウリッツハイス美術館

t f B! P L
これまで幾度となく見てきた作品でも、時間をかけて観察していると、思わぬ発見や驚きがあります。


Rogier van der Weyden (and studio), The Lamentation of Christ, c. 1460 - 1464?, Mauritshuis

フランドルの画家ロヒール・ファン・デル・ウェイデンは、ヤン・ファン・エイクと同時期の画家で油彩を用いた最初期の画家です。

油彩はそれまでの画材にくらべて細部まで詳細に描けるのが特徴ですが、その細かさは尋常ではありません。



細やかなステッチと房の描写を見てください!



厚い布地が折り重なっている所とか、刺繍の目がそろっている所とか、見どころがいっぱい。


Jan Davidsz de Heem, Vase of Flowers, c.1670, Mauritsuhuis

面白い発見を見つけるコツは反射している所を観察することです。そこには思いもかけないものが映っていることがあります。

例えば上の作品でいえば、花瓶の光を反射している所です。


Detail: Jan Davidsz de Heem, Vase of Flowers, c.1670, Mauritsuhuis

ガラスの花瓶に寄ってみると、アトリエの窓が映っているのが分かります。

白い雲が浮いていて、天気がよさそうです。

窓枠にはいくつか物が置いてあります。背の高い小瓶は油彩を描くときに使うリンシードオイルを入れているものだと思います。


Clara Peeters, Still Life with Cheeses, Almonds and Pretzels, c.1615, Mauritshuis

この作品でも反射している所を丹念に見ていくと、壺の注ぎ口の金具の所に…


Detail: Clara Peeters, Still Life with Cheeses, Almonds and Pretzels, c.1615

この作品を描いた女性画家クラーラの顔が見つかります。


気になった作品をじっくりを眺めているとより作品を愉しめる、新たな発見があるかもしれません。



Mauritshuis Museum
Plein 29
2511 CS Den Haaf
https://www.mauritshuis.nl/en/
自分の写真
ミイル。ブログ Miruu 管理人。オランダ芸術や街散策を中心に、美術だけでなく建築なども含めた芸術について広く紹介します。 Twitter: ミイル@miirublog

最新記事

にほんブログ村 美術ブログ 美術鑑賞・評論へ
にほんブログ村 海外生活ブログ オランダ情報へ

このブログを検索

Translate

QooQ