お坊さんがひっくりかえる美味しさ～O Anatolian Café & Bakery at FENIX in Rotterdam

FENIX内にある「O Anatolian Café & Bakery」は、ミシュラン星付きシェフ、マクスット・アシュカル（Maksut Aşkar）が運営する美術館内のカフェ兼ベーカリーで、2025年5月16日にFENIX美術館と同時オープンしました。

アシュカルはイスタンブールのレストラン「neolokal」で知られ、2014年にTime Out Magazineで「ベストシェフ・オブ・ザ・イヤー」に選ばれています。このカフェは、美術館のテーマである「移民」にちなみ、トルコ・アナトリア地方の伝統的なストリートフードや家庭料理を基に多彩な食文化を融合した料理を提供しています。

レストランの名前の「O」はトルコ語で「彼」「彼女」「それ」を意味する最も短く一般的な単語で、すべての人の物語やアイデンティティを象徴なんだそうです。O Anatolian Café & Bakeryは、単なる飲食スペースではなく、美術館の移民テーマを食で表現する場です。アシュカルは「移民が新しい土地に持ち込んだ味や調理技術を讃える」と述べており、料理を通じてアナトリア地方の文化的多様性とロッテルダムのトルコ系コミュニティの歴史を伝えています。

「お坊さんがひっくりかえった（İmam Bayıldı 、イマム バユルドゥ）」

私がいただいたのは「お坊さんがひっくりかえった（İmam Bayıldı 、イマム バユルドゥ）」というかわいい名前のアナトリア地方の料理です。

注文したときに料理名（İmam Bayıldı）が読めなかったので、店員に読み方を尋ねたら彼女もわからなかったのかちょっと考えて「.……ナスね」て返されました笑

この冷たいナスの料理、すっごい美味しかったです。おいしいだけでなく、新鮮な驚きのある味でした。冷たいトマトソースと爽やかなディルってこんなに合うなんて知りませんでした。ナスもとろとろで、飲むように食べちゃいました。これはマネして、夏の暑いうちに作りたいです。




カフェは美術館のチケットがなくても利用可能で、地元住民や観光客が気軽に訪れられるコミュニティスペースとしての役割も果たしています。美術館に興味がなくても、美術館の前に運河と高層ビルのダイナミックな景観が広がっていて、それを見ながらのランチも素敵だと思います。