アイデンティティを問い続ける、グレイソン・ペリー~Grayson Perry @ Kunstmuseum Den Haag

2022年3月16日水曜日

デン・ハーグ ハーグ美術館 展覧会

t f B! P L
いま、私がもっとも大規模な個展を待ち望んでいるアーティストがグレイソン・ペリーです。

グレイソン・ペリー CBE RA (英: Grayson Perry, 1960年3月24日 - )は、イングランドの現代美術家、作家、キャスター。花瓶やタペストリーの制作、現代アート界への鋭い見解で知られている[1]。また異性装者であり、英国における「偏見やファッション、弱点("prejudices, fashions and foibles")」について分析している[2]。by wikipedia



一見、彼の作品はかわいく思えます。

しかし、注意深く見ていくと暴力、偏見、性的抑圧などをユーモアやファンタジーを交えて表現していることがわかります。



社会的マイノリティーの人々が自分たちが傷つかないように、ファンタジーをまぶして偽装しているかのようです。



伝統的な画題を扱っているようで実は現代的な問題を表出しているものであったり、



装飾的な壺に書かれたメッセージを読むと皮肉や毒が交じっている。

オランダではいま、デン・ハーグのkunstmuseumとマーストリヒトのbonnefanten museumの2か所でペリーの展覧会が開催されているが、残念ながらどちらも1室だけです。

彼は生き様も含めて多面的な文脈で語られるべき人物だと考えます。

どこかしかるべきところで、彼のアートの歴史を概観できる展覧会を開いてほしいと思います。



Grayson Perry
2021.12.17-2022.05.15

Stadhouderslaan 41
2517HV, Den Haag
自分の写真
ミイル。ブログ Miruu 管理人。オランダ芸術や街散策を中心に、美術だけでなく建築なども含めた芸術について広く紹介します。 Twitter: ミイル@miirublog

最新記事

にほんブログ村 美術ブログ 美術鑑賞・評論へ
にほんブログ村 海外生活ブログ オランダ情報へ

このブログを検索

Translate

QooQ