Andy Roasters、アントワープの午後:モダニズムの渦からコーヒーの香りへ

2026年1月9日金曜日

アントワープ カフェ

t f B! P L

秋の柔らかな光に包まれた10月のアントワープで、私はKoninklijk Museum voor Schone Kunsten Antwerpen(KMSKA、アントワープ王立美術館)へ向かいました。目的は、2025年1月11日まで開催中の展覧会「ドナス、アーキペンコとセクション・ドール(黄金分割):魅惑のモダニズム(Donas, Archipenko & La Section d’Or. Enchanting Modernism)」です。ベルギー出身の女性画家マルテ・ドナス(Marthe Donas)は、女性アーティストとして厳しい時代を切り拓いたドナスの作品をまとめてみることができ、彼女の国際的なアヴァンギャルドな活躍を振り返る貴重な機会となりました。




▼展覧会の様子はこちらから

展覧会を2時間ほどかけて見ると、集中していたせいかすっかり疲れてしまって、足は重く、知的疲労がピークに達していました。これ以上美術館にいても作品に向き合えないと思って、美術館を出て近くのカフェへと向かいました。

向かったのはアンディ・ロースターズ(Andy Roasters)。

クリエイティブな空気が漂うエリアにあり、多くの人々に愛されているカフェのひとつです。




アンディ・ロースターズは、2020年に地元出身のDave HaessenとKjell Maesがメルボルンでのバリスタ経験を活かしてオープンしました。店名の「Andy」は単なる名前ではなく、彼らの哲学を体現するシンボルなんだそうです。




店内はミニマリストなデザインに、レトロモダンなアクセントが効いた空間。白いタイルのカウンターと木製の家具が調和し、壁には地元アーティストの小さなスケッチが飾られています。テラス席は秋の陽気を楽しむ人で賑わい、土曜の朝にはDJセットが流れることもあるといいます。日常のコーヒーをアートに昇華させ、コミュニティを繋ぐ場を目指しているのだそう。地元のランニングクラブを主催したり、近隣のベーカリーとコラボしたイベントを開催したりと、アンディ・ロースターズは単なるカフェを超えた存在となっています。




カフェラテを注文。美術館の疲れをゆっくりほぐすために、なにか甘いものが食べたかったのですが、残念ながらペイストリーは売り切れでした。代わりに、レーズンパンにチーズを挟んだサンドイッチを勧められました。レーズンの甘さとクリーミーなチーズのコクが絶妙にマッチし、シンプルながら深い満足を生む組み合わせです。私はこれにすっかりハマってしまい、これ以降、ランチや小腹を満たしたいときにさっと作って食べるようになりました。いろいろなレーズンパンとチーズの組み合わせて食べてみた結果、シリアル入りの小さなレーズンパンにベルギーのヨング・カース(jong kaas)を合わせるのが今のところ一番のお気に入りです。コーヒーは文句なしの美味しさ。ブドウパンとの相性も抜群でした。

カウンターの向かいにある席に座りながらバリスタがコーヒーを淹れる姿を見たり、テラス席で談笑する人々や彼らの足でまどろむ犬たちを眺めていると、美術館での疲れがすーっと抜けていきました。



▼アンディ・ロースターズ(Andy Roasters)の公式サイト

▼自前の焙煎所を持っているアントワープのこだわりカフェ

▼アントワープでコーヒーと言えば必ず聞くお店。複数店舗あります。

▼開いていたらラッキー。週末の数時間だけオープンする教会内のカフェ。
 

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ミイル。ブログ Miruu 管理人。オランダ芸術や街散策を中心に、美術だけでなく建築なども含めた芸術について広く紹介します。 Twitter: ミイル@miirublog

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