スペインの彫刻家エドゥアルド・チリーダの彫刻展がアムステルダム国立美術館で9月23日まで開催されています。
「バスク人のように厳しく、その山岳地帯のように荒々しい」というのが一般的なチリーダ評らしいのですが、私の印象は「環境になじむ、柔軟な彫刻」というものでした。
鉄の巨大な塊が浮かんでいるのですが、荒々しさや力強さというよりも、小気味よいリズムを刻みながら、大気をかき混ぜているようです。
チリーダの作品は環境と共生したり、対話する彫刻なんだろうと思います。空気を抱擁するような安心感のある佇まい。
可憐な秋の花とよく合います。
大地の力を糧に屹立し、空へとゆるやかに成長する巨木を想像させる作品です。
チリーダは自然や環境について深い思索を重ねることによって、普遍的な環境の雰囲気を具現化する作品を制作していったのではないかなと思います。
Chillida in the Rijksmuseum Gardens
2018.06.22-2018.09.23
アムステルダム国立美術館 Rijksmuseum
museumstraat 1
1071 XX Amsterdam
The Netherlands
https://www.rijksmuseum.nl/en
https://www.rijksmuseum.nl/en
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